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2009/10/03//Sat * 01:39
161のこと
●池マサト氏の年間(08年10月~09年9月)12タイトル
ちいぼうず(下)Ⅵ/この冬のたんめⅥ/三日坊ずⅥ/静かな夜Ⅶ/ふく太郎の恋Ⅶ/チャペルコンサートⅦ/ちいぼうず(上)Ⅶ/(仮)五月病Ⅶ/水に言わんⅦ/ちいぼうず(中)Ⅶ/愚夜一夜Ⅶ/青いⅦ

●ベースを付けた曲
のほねずみ/尻尾/夜明け/灰色ねずみと月と水/立チ退キ/身代わり/合図/あそぶ/ごん/桟橋の月/本当だよ/三本三本//れろ/カラン/わかれ/サンタの家/おけら/はっぱ/ストーヴ/冬が好きになった/うっかりすっかり/おいおい/気が付けば満月/冬の窓/屋上のベンチ//チェリオ/オーライ/267番地/坊や/クスおじさん/ちびった情熱/十二月/この信号の下で/35×28/8の字/十二月の空/もういいのさ(岡林寛樹)//隅/夜空工場/看板/りん/静かな夜/抹茶/ホットミルク/月のまち/一億年空から/ぢゃあ/すんすん//風がいうた/ケンケン/豆ころ/さくら/石の国/しゃらん/たんぽぽ/るっそんそん/ランプ/凧の糸/二月末/恋(松山千春)/りうくん/風//芯/かかと/バス停/ありがとう/五年生/里がえり/みずたま/ライオンフラワー(矢野絢子)/おおむね/サーカス/小さな家/木蓮//こうもり/ちゅう/春雨/口ひげ/くろめ/冬の足長/おややこ/ちいぼ//世間知らず(忌野清志郎)/うそ(ケンチャン)/六時半/役立たず/空間/夕ぐれの夏/月のあいだ/五月雨/バーミヤン/路地裏/広場/僕より/夕方//ほろろ/さかな/パンくず/雨やどり/骨/およぐ月/カッパの子守唄/雨のうた/はつこい/仁淀川/雨つぶチチチ/かぞく/見れし空//ゾウリムシ/とんびの里/からきっき/コココ/アゲハチョウ/ズリン/カラス鳴ク/ほたる/月夜の蟹/銀の翅//こんとん/三角お月さん/二十六夜/考える月/市/枝の先/なあばあさん/ののさま/愚夜/おとぎの月/花火/里/しゅっせんこ/空き家の住人//あくむ/秋になりました。/みっけ/青い/しらった/町の一番/秋の気配/足ぶみ/杖/つくつくぼうし/ひこうき雲/青い夜/橋の上
>145曲

●他、ベース参加
ノーベンバーレイン/クレイジーラヴ/はだか電球/情婦(ニセのBAND)//明るいほうへ(矢野絢子)//桃源郷/宴/月の舟/良き時代/じっちゃと桜(嶋崎史香)//最後の飛行機(ジーナ)//太陽/きぼうの星(優)//秋深し/傘/すばらしき日々(いしだきぬよ)
>16曲 全161曲


冬の足長、天を向く
冬の足長

●此処に記す
僕はグッと来た曲でしかベースが弾けない子供だと思う。
曲にベースを入れると言うよりは、自分が曲に入りたい。
曲に入る交通手段がベースなだけだと思う。
気持ち。だから、そうゆう音を入れることしか出来無い。
でも、其れが、自慢でもあります。

この一年で
161曲も生きた曲に出会えたことを、ミュージシャンの方々に感謝します。
この様を、見ていてくれたお客さんや身内の人も、ありがとうございましたです。


●後記
さて、今月の「ちぼうず(下)Ⅶ」にむけて、一年前の映像を観た。
すごく楽しそうで、表情が今と全く違った。
びっくりした。
勉強になったことや、得たもの、成長したこと、広がったことが
たった一年で数え切れんくらいあった、その実感は持ってたけど

同じくらい
捨てて行ったことも怖ろしくあると、、気付いた。



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2008/03/17//Mon * 23:57
conceptなる初期動機
concept・・・

絶対的、圧倒的、不変的であるものが存在す
机上の空論、物理学的な理想状態
無限である、拡張も収縮も無い、唯無限である

限り在る儚さ、美しさ、流動性の美学
此れ等を理解しつつも前者を崇拝す

曖昧、不純な性、漂い空ろな思想を入れた固体
日本的美意識を愛しながらも自らに刃を向ける

アリトアラユル自己を矛盾で削りながら
やはり有限の中で無限を探す

-君に対しての敬愛が僕を操作せるのです-

文字とは文章とは言葉とは
最も扱い難く
簡単に僕を壊してしまう


其れ等を扱うことに依って、僕は戦うのです





2008/03/17//Mon * 00:07
ぜろとうつつ

引用文


   一度

結果から結果を作る
翻訳の悲哀――
尊崇はただ
道中にありました

再び巡る道は
「過去」と「現在」との沈黙の対座です

一度別れた恋人と
またあたらしく恋をはじめたが
思ひ出と未来での思ひ出が
ヲリと享楽との乱舞となりました

一度といふことの
嬉しさよ


未刊詩篇の一篇
白凰社 中原中也詩集

「ぜろとうつつ」のエピローグでありプロローグです。
勝手にそう思っとります。
併せてお読み下されば嬉しいです。


   ぜろとうつつ

 彼女は算数だった。
 「あたしは零が好き、つまり空でありたいの」


 考える事を考える。彼女は苛々すると何時も視線を散らす。
ランチ前なのに店内には客が多く、其の割に誰彼もがお喋りに夢中なので、ホール仕事の女の子も厨房と雑談に興じている。
 朝のデートには丁度良い空間である。
しかし、彼女の視線はそんなノイズの間を行ったり来たりしていた。

 「零を掛ければ、何だって無になれる。」僕は相槌に愛想を加えて云った。
彼女の視線は外界を諦めてソファとテーブルに向けられていた。
深緑と橙のセットは、僕の返答より彼女を上手に慰めている様だ。
暫らく、彼女は深緑に身を埋めていた。

 「足したり引いたり、右辺と左辺を比べたり、あたしには分からない…、其の上に、等号で結ばなくちゃならないとか、公式を使えだとか、答えの提示を急かして…」

 彼女の事をソファに任せていた僕は、BGMのパーカッションに合わせて煙草を燻らせていたので、彼女の言葉を聞き逃した。
 「ニアリーイコールって知ってる?右辺と左辺を等号で結べない状況が起こると、便宜上登場させる等号みたいな物なんだけど、こんなことって卑怯じゃない?此方は蟻みたいにせっせと、大きい砂糖と小さい砂糖をあっちへやったりこっちへやったり、バランス良く運ぶ事に必死なのに」

 店員が気付かないので、同じアルバムが2周目でBGMになっている。

 「あ、ほら、さっきも流れてたやつ。この曲知ってる?」僕は少し笑ってみせてから云った。
質問を質問で返すなと彼女の視線は云う。
確かに其の通りだ。
今日の僕の選択は何時もに増して間違っているみたいだ。
僕は残りの珈琲を一口で飲み乾した。

 「何も総てを等号で結ぶ必要も無いし、実験数と理論値には誤差が生じるのと同じで、現実とは理想状態ではないんだから、其のニアリーイコールって云うのが存在しても良いと思うよ。其れに、そうゆうのがあった方がより現実味があると云うか…、もっと柔軟に考える事が出来るし…」
僕はテーブルに言葉を並べただけであった。
彼女が気に入ったらしい橙のテーブルに。
 僕は空の珈琲を啜った。
珈琲は飲み乾せば空になる。何も零を掛けたからでは無いのである。
僕は其の時そう思った。
 「この曲さっきも流れてたわね。」と、彼女は呟いた。

 店内は昼間でも薄暗くなる様に設計されていた。窓外は呆れる程の晴れだった。
普段なら、此の空間が太陽から僕を匿ってくれるので心地良いのだけれど、僕はもう店を出たくなっていた。陽射しに何か助けて欲しかった。
 此の心理作用も、僕の何かが四則計算されて、ウンザリした太陽と等号で結ばれたからなのかも知れないと、何時の間にか彼女みたいに僕は思考していたのであった。


 白昼のオフィス街を、2人ぶらぶら散歩した。
ランチタイムも過ぎ人通りは少ない。並木道は、ビルの間から逃がされた風が集まり少し寒かった。
僕はジグザグに歩いて見せたりしたが、彼女の視線は砂塵と浮き上がる落葉に、優しさを与えている様だった。
 其れから暫らくは、お互いが自分の思慮の中で歩いた。

 僕は高校時代の物理の授業を思い出していた。
原子や分子の記号を覚えさせられて、数学の公式みたいな計算式を作った。
確か、AとBを足すとCと云う物質が出来ると云う様な事だったと思う。
色んな原子や分子を等号で結んだ記憶がある。
其れから、分子は何々で如何だから安定を求める物であり、何某云々と…、もう殆ど覚えてはいないが、先生は教えてくれた。
 「分子は安定を求める…」僕は無意識に口に出していた。

 其の刹那、彼女の視線は僕を串刺しにした。

 「安定…?あたしはこんなに不安定なのに、あたしを形作る分子は安定を求めているの?一体何処に安定構造が成り立っているって云うの?」
彼女の視線は依然僕を串刺しにしたままであったが、僕に質問を投げ掛けている様子では無かった。
まるで狂人がさっきまでの自分の思考の矛盾を自分で問い掛けている様に見えた。
 しかし、2人は歩き続けている。
何ブロック過ぎたか分からないが、ビルの数は減り公園が見えた。
僕は彼女を公園に誘導して歩いていた。

 彼女は右辺と左辺を等号で結ぶ事によって、安心感を得ていた。
つまり自分自身と他人を等号記号で示せる事が、彼女を安心させるのであった。
自分に何を足したら引いたら、他人に何を足したら引いたら…等と、思考を廻らせ安定を図ろうとしているのであった。
 しかし、机上の空論と同じである。だから、彼女は零を崇敬していた。
日常に起こりうる総ての事象に対して、空でありたかった。


 零を掛ければ何だって無になれる。
あたしはそう思う。
此れはカフェで彼が云った台詞だったっけ。
でも、そんな事も零を掛ければ関係無くなるの。
誰が何を云ったのかなんて重要では無いわ。
あたしは空でありたいの。
 例え、あたしの分子が安定を求めても求めていなくても零があれば、其れすらも関係無いわ。
そう、深緑のあの座り心地の良いソファに埋まって、風に未来を握られた落葉を唯眺めてやるんだわ。
零を掛けたあたしには関係の無い出来事よ。
…でも、何時の間に公園なんかに来たのかしら。


 公園には象のすべり台、低い鉄棒、ブランコ、後は簡単な砂場があるだけだった。
砂場の前で幼児が母親とボール遊びをしている。
彼はブランコに揺られていた。



行ったり来たりするボールと、彼のブランコ。
彼女は其れ等を眺めていると、不意に、昔自分が云った言葉を思い出した。
 「あたしは貴方を必要とする此の感覚だけが安定なの」

行ったり来たりするボールと、立ち竦む彼女。
彼はブランコに揺られながら、覚悟を決めていた。
 「等号で結べなくなった僕に、きっと彼女は零を掛けて仕舞うんだろう」






2007/02/21//Wed * 00:03
風鈴は奏者を必要としない
 『――――――

  今とは、目標到達地点が分からない遠泳をし続けているようです。
  息継ぎをしようとしても上手く出来ず失敗してしまいます。
  息継ぎが上手く出来そうな時も何かに邪魔されて失敗してしまいます。
  息継ぎの無い遠泳。
  それはとても辛くて苦しい…
  例えるならば、こうゆうことなのです。

                           ――――――』


 彼女は遺書なるものを書いている。
明日の無い日記、対象の無い手紙、旋律の無い歌詞。
もう此れで何回目になるのかな…。彼女は思った、一回性の行為を繰り返すのは矛盾している、と。そして彼女は煙草に火を点けた。
ゆっくりと、深く、煙を脳髄に沁み込ませて、透明に為った煙を吐いた。
唯、ぼんやりと


 風鈴の音が少しずつ、聞こえ流れて来る。
風はまるで心地好い吹き方を心得ているかの様に、断続的に夜を戦がして行く。
距離感が上手な男の子に惹かれて行くみたいに、彼女はエスコオトされて音の上流に引き込まれて行く


 長く垂れ下がった煙草の灰が落ちて崩れた。
彼女の意識は再び幻燈から現実に落ちて行く

 灰に塗れた紙切れにある文章は酷く滑稽になっていた。
そして
彼女は流れる風鈴の音に、今度は自ら耳を傾けて行った。







2007/02/21//Wed * 00:01
四弦鳴る春
 音楽と云う手段でありとあらゆる総てを表現出来ると云う事に、僕は嫉妬に近い程の執着心と羨望を抱き、同時に深い感銘すらも多分に受けるのである。
君は、君たちは音楽で世界を提示している。まるで世界をケーキみたいに切り分けたり、錬金術の様に再構築したりする行為に、僕は唯々如何しようもなく惹かれるのである。
 
 僕には出来ない。何故なら、音楽を手段と云ってしまっているからだ。表現行為の過程と結果に音があると云う自然さが僕には無いのである。君が、君たちが音楽を通して表現を表現たらしめているのは、まさに自然さなのである。僕は、僕には持ち得ない其の日常的な自然さに崇高さと純粋性を感じるのである。

 また、何かを生み出すと云う観点に於いても、日常的な自然さは重要な要素である。君は、君たちは自ら生まれ出る何か、又は生み出された何かの根源を音にする作業を用いないであろう。何故なら、初めから音は音として存在しているからである。


 僕は音楽を作業などと云ってしまった。手段に作業。
故に僕は、自身に不自然さと不純を感じている。そして、表現行為の意義を失ってしまっているんだ。
恐らく、君は、君たちは僕の此の逆説から生まれる矛盾すら呑み込んで、に変えてしまうのであろう。

 所で君の、君たちの意見は何か無いのか?
僕のロジックにも為らない感想事を、そうやって何時も黙って…。
聞いているのか?それとも聞こえてもいないのか?
どうなんだ、一体…

                   *

 休日の昼下がり、部屋の中で彼は書きかけの詩をぼんやりと眺めていた。生まれたての世界で漂う中、何時の間にか夢想は自己言及に変わり、独りディベートが始まっていたのである。
彼は覚えていないだろう。彼には目覚めの悪い夢を見たような鈍い疲労感だけが残っていた。

 彼にとって部屋の中と云うのは閉鎖的であり、超現実的な空間である。しかし、流れ込んでくる風の量や匂い、差し込む陽射を受けて様々な様相を呈するカーテン、其れ等の具合に依って、部屋の中は全くの異風景に変わる。
 そして、色の反射を受けた椅子や机、小物オブジェに至るまで全ての物たちは本来の役割を忘れ、空間に溶け込んで行く…。

 最早、彼の管理下を放れた空間は彼の想像も付かない世界を彩って行った。此の時間帯、其の刹那に生み出された空間は彼が生み出した世界を呑み込み、彼をぼんやりとさせたのであった。

 春にはしばしばこうゆう事がある。



 音楽が唯の音の羅列に…
 冷たい色した花弁に見えた
 音の無い春に僕は佇んで
 「虚しく散った」君にはそう伝えた

 四季の無い国で君は笑ってみせた
 咲いた、散った、も知れないのに
 音の無い春に僕は笑ってみせた
 其れで不意に四弦が鳴り響いた!
 
 音楽は此処にあった



 パソコンの画面には、散文詩が表示されていた。
彼は亦うつらうつらと書きかけの詩を眺めるのであった。







2006/11/17//Fri * 00:05
新潮文庫 コクトー/著 堀口大學/訳

引用文


詩の光栄は思わずに

のん気な気持ちで生きるだろう

僕は初めて自由になって、

そなた独りに抱きしめられて

そなた独りを抱きしめて。


コクトー詩集

『平調曲』?僕はすべてが忘れたい~の一節

あまりに綺麗な文章なんで紹介してみました。



                  

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プロフィール

 上田靖(トリッシュ)

Author: 上田靖(トリッシュ)

 三重県伊賀市在住のベース弾き。

バンドでコントラバスとハーモニカを演奏(たまにチェロとエレキベース)し、ソロ活動は自作曲を歌う。

 「伊藤ユッキ×トリッシュ」をメインのバンドで関西を中心に活動、自主イベントの「豆会」と「劇場歌小屋の2階」のレギュラーライブを柱とし、「チーバンド(池マサト)」のベース担当としても活動中。
     詳細を見る

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